【『ニュートンに学ぶ、これからの滋賀ノーマル』動画】
滋賀県がまたやらかしている。
そんな声がいまTwitterに溢れているとかいないとか。
発端は、滋賀県が作った1本の動画。
それを西川貴教さんがリツイート。
巨大なテーマパークもなく、観光地、特産品が少ないので余計なノイズに悩まされることはありません!自分探しにピッタリな滋賀県で是非「特別な自分」を発見して下さい♪ https://t.co/Bm0IfHzRgr
— 西川貴教 (@TMR15) October 21, 2020
ありえないシーンの連続に
「ありえない!」と否定する人や、
クスッと声をあげて笑う人、
馬鹿馬鹿しいけど嫌いじゃないと思う人も。
滋賀県がクスッとやらかしてくれた動画
『ニュートンに学ぶ、これからの滋賀ノーマル』を
しがトコ視点で勝手に解説してみました!
みなさんもご一緒に、おおいにツッコミながら動画を見ていきましょう!
あなたは何を発見しますか?
まずは、その問題(?!)の動画をご覧ください。
ニュートンはペストで大学が休校中に
落下するりんごを見て「万有引力の法則」を発見したと言われています。
そんなナレーションにかぶさるように聞こえてくる
「な〜ら〜ば〜」の歌声。
はい!このあと、きますよ、
たたみかけるように「ありえない」シーンが!
まずは空から鮒ずしがぁあ〜〜。
そして彦根城がすごい勢いで回転してる!
飛んでいきそう!
国宝なのに!国の宝なのに!
あこがれます。
一度でいいからやってみたい。
琵琶湖をスプーンで、あこがれる!
でも、ゲル化してると、
美味しそうに見えてくるから不思議です。
安曇川あたりの引っかかりが、特に美味しそう!
ご説明しましょう。
滋賀では赤こんにゃくが一般的です。
その理由は、一説によると、
派手好きな織田信長が、こんにゃくも派手にするために、
赤くしたのだとか。
赤こんにゃくの行進を見てると、
まるで、織田信長が行軍してるように見えてきますね。
いや、見えてきませんけどね。
・・・しかし、この、ぴちゃぴちゃした足音、
ぬめっとした肌質、足さばき。
赤こんにゃくを見て、
こんなに背中がゾワゾワしたのは初めてです。
ザバ〜ンと!琵琶湖から信楽焼のたぬきが!
耳を傾けるとかすかに聞こえる、おたけび声。
信楽焼のたぬきって、こんな魔物系の声だったんですね!
さあ、はじまりました、竜王戦!
竜王位の称号を得るのは
「竜王インターチェンジ」か、
はたまた「アグリパーク竜王」か。
おしくも決勝進出の叶わなった
「竜王かがみの里」や「竜王ゴルフコース」、
「三井アウトレットパーク滋賀竜王」「竜王いちご園」も
じっと対局を見守ります・・・
みたいな、世界線からのLIVE中継。
ありえないけれど、もうここまでくると、あってほしい!
この動画で学べたことは、
セタシジミは「パシッ!」っと乾いた良い音がするけど、
赤こんにゃくは「ねちゃっ」とした音なので、
将棋の駒には不向きということです。
なお、琵琶湖の固有種・セタシジミは
瀬田じゃない場所で採れても、セタシジミと呼ばれるんですよ。
だから、竜王町で採れた場合でも、
きっと、セタシジミと呼ばれるはずです。
竜王町でセタシジミが採れるの?とは聞いてはいけません。
関連記事:え!瀬田じゃなくても「セタシジミ」?シジミ漁船に乗ったら琵琶湖のリアルが見えてきた
滋賀県民ならきっとわかるはず!
彦根市では一家に一台あるらしいボードゲーム「カロム」が登場です!
関連記事:彦根市では一家に1台”カロム”が常識?!大人も子どもも熱中する不思議なボードゲーム
カロムは円形の玉を指ではじいて、
盤の四隅にある穴に落としていくテーブルゲーム。
最後に、台の中心に置かれた「ジャック」を落とせば勝ち!
でも、ジャックがおじさんだったとき、
本当にジャックを落とせますか?
あんなに楽しそうに踊ってるのに、
落とすことなんて、本当にできますか・・・!?
・・・転がりやすそうです!
商人の見習いさんを「でっち」って言うでしょ。
その「でっち」に持たせたお菓子が、でっち羊羹(ようかん)。
近江商人のふるさと、近江八幡で生まれた、
昔ながらの和菓子。
一番有名なのは、和た与さんのでっち羊羹。
江戸時代、文久年間から作られている、伝統の味。
それが令和の時代、とうとう宇宙に!
増殖する「でっち羊羹」を半眼で見つめていると、
何かの真理がそこにあるような気がしてきました。
ひらがなで読みたい日本語、
「おみあいするおうみまい」
「おしあいするおうみまい」
「おみまいするおうみまい」
何度でも声に出して読みたい!
「このおじさん、誰なんでしょうね?」
なんてことを話してると、
「たぶん滋賀県の職員さんじゃない?」
との情報が!
本当ですか!?
もし本当に滋賀県の職員さんなのであれば、
体を張って動画に出てくれてありがとう、と、
ただただ、お礼を言いたい気持ちです。
明智光秀・滋賀出身説については、
多賀観光協会さんのホームページにも詳しく載ってる本物の新説。
ぜひチェックください!
→十兵衛屋敷跡 -明智光秀公 口伝の地- /多賀観光協会
最後は、やっぱり三成!武将といえば、三成!
懐かしさがこみあげてくる!
4年ほど前に滋賀県が話題になった石田三成さん。
まさか、こんなカタチで再会できると思いませんでした。
せっかくなので、4年前のCMも見てみましょう。
武将といえば、三成!
総集編CMも!やっぱり三成!
想定外な暮らしの中にも未来のヒントが
動画の最後のナレーションがじんわり胸にひびきます。
ある日、想定外に変わってしまった世界。
しかし、歴史上、同じような状況の中で
新しい価値観や発見が生まれてきました。
今の想定外な暮らしの中にも
未来のヒントが転がっているかもしれません。
「否定より創造を」
じつは、このことを言いたかったのだと
最後の最後に気づきました。
回転する彦根城もありえないし、
行進する赤こんにゃくもありえない!
でも、この動画を見ていると、
否定するよりも先に創造のユーモアが心にじわじわ入り込んで
思わず笑ってしまう。
価値観がゆさぶられた時に、
人は笑ったり、怒ったり、悲しんだりするのでしょうか。
それなら、たとえ価値観がゆさぶられたとしても、
やわらかい心を持って、笑っていられたら良いなあと思うのでした。
滋賀県広報MEDIAには「この動画を見てくださった皆様へ」
という長いメッセージが掲載されていますので、
気になる方はぜひそちらも読んでみてくださいね。
(文:しがトコ編集部)
滋賀にもあった!ニュートンのリンゴの木を取材しました!
じつは滋賀県は、あのニュートンとも関連があるのです。
ニュートンのリンゴの木の子孫が、東近江市にありました。
しがトコの取材記事も、ぜひご覧ください!