カフェ・お店

まるでジブリの世界?!森の中に佇む農園レストラン『sato kitchen』でとれたて野菜の手料理を

外観

【sato kitchen/滋賀県高島市】

緑のトンネルを抜けた先に、ひっそりと佇む農園レストラン。
そこはまるで、ジブリの世界に迷い込んだような非日常感にあふれていました。
滋賀県高島市、のどかな田園風景が続くこのエリアに
採れたて野菜が味わえるレストラン『sato kitchen(サトキッチン)』があります。

こちらは、農業を志し、2013年に東京から移住した高橋佳奈さんと、
料理人である夫の高橋章隆さんが昨年オープンしたレストラン。
おふたりはほど近くにある『みのり農園』で年間200種の野菜を生産。
『sato kitchen』は『みのり農園』の採れたて野菜を
心ゆくまで味わえるお店なのです。
「採れたて野菜の味ってどんな味だろう?」とワクワクしながら
行ってきました。

まるでジブリの世界?!森の中にひっそりと佇む築100年の古民家

緑のトンネル

安曇川に沿って高島市内から朽木村へ向かう一本道。
その途中に”中野集落”という集落があります。
その集落の中のいちばん奥の森の中、
緑のトンネルのその先に
『sato kitchen』はあります。

外観2

明治37年に建てられたという古民家。
その佇まいだけで、長い歴史を感じます。

招き猫

家具や雑貨も古民家に置いてあったものを使っているそう。
古いものが息を吹き返し、イキイキとしている。
そんな雰囲気にこちらもテンションがあがります。

開け放たれた窓からは初夏の爽やかな空気が入ってきます。
聞こえるのは小鳥のさえずりと、
キッチンで野菜を優しく刻む音。

テーブル

まるでジブリの世界に迷い込んでしまったよう。

クリエイティブに野菜本来の美味しさを最大限にひきだすランチはここだけの絶品。

秋葉の水

食事の前にいただいたのは”秋葉の水”。
中野集落にある湧水で、大津や京都などから汲みに来る人もいる名水だそう。
高橋さん夫妻も毎日水場まで汲みに行っているのだとか。
口にふくんでみると、ほんのり甘くてさわやかな水。
「これが大地の味なのか~」としみじみ。

ランチ

ランチはご飯とおかずのセットとパスタセットから選べて、
どちらも1500円。
今回はご飯とおかずのセットをいただきました。

見た目も鮮やかでカラフルな野菜たち。
こんなにも野菜が主役のランチは他にはあまりないのでは?

洋風酢豚

メインは洋風酢豚。
酢豚というと、お肉が主役のはずなのに、
こちらのランチは野菜が主役でお肉は準主役。

ポリポリという歯ごたえの楽しめるスナップエンドウ。
独特の舌触りのある香り豊かなヤングコーン。
噛んだ場所からうまみがとびだすズッキーニ。
「ああ、ズッキーニというのはこういう味だったんだ」
と初めてズッキーニと出会ったような感覚になりました。

高橋夫妻

料理を担当されているのは夫の高橋章隆さん。
「できるだけ、野菜本来の味を楽しんでもらえるように工夫しています」
と話してくれました。

玉ねぎスープ

こちらの冷製スープはなんと“新玉ねぎ”を使ったもの。
自然な甘さに日頃の疲れもふっとびます。

それぞれの野菜から、それぞれの美味しさをひきだしている
『sato kitchen』のランチ。
それぞれの野菜の良さを生かす工夫はクリエイティブで、
自分の中の“野菜”の概念が変わっていくのがわかります。

年間通してなんと200種!『みのり農園』の野菜たち

農園

この野菜たちが作られているのは、
『sato kitchen』から車ですぐの『みのり農園』です。
ここで高橋さん夫妻はなんと年間通して200種の野菜を栽培しているとか。
「トマトやキュウリはもちろん、西洋野菜や自然薯、白いトウモロコシなど、
 スーパーなどでは見られない珍しい野菜も作っています」と章隆さん。

ピーマン

大津市出身の高橋佳奈さんにこの土地を選んだ理由を尋ねると、
「土がよかったから」と答えてくれました。
「”黒ボク土(くろぼくど)”という独特の土が野菜作りに最適なんです。
 それから、朝夕の寒暖差の大きいことも、野菜に甘みをもらたすんですよ」と佳奈さん。
何より、『みのり農園』では、農薬や化学肥料を使っていないことから
野菜の育ちがゆっくりで、そのぶん野菜に厚みができるのだそうです。
なるほど!それで歯ごたえもあって美味しいわけなんですね。

かぼちゃ

土、気候、そして手をかけて野菜を育てる高橋さん夫妻の思い。
すべてが合わさって、ひとつの野菜が実るということ。
それは自然の営みではあるけれど、
すべてがめまぐるしく変わる現代においては、
ひとつの奇跡のようにも思えます。

畑のかぼちゃ

季節とともに、野菜を育て、
自然に寄り添って生きる高橋さん夫妻。

平日は『みのり農園』での農作業があるため、
レストランは土日限定です。

また、雪に閉ざされる冬の間はお店は閉めて、
春の訪れと野菜の収穫を待って、
5月頃に再開するとのことです。

野菜の概念が変わる野菜を食べてみたい!
野菜本来の味を味わってみたい!
そう思った方は、冬が来るまでに
ぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか。

(写真・文 若林佐恵里)

(記事公開日:2018年8月15日/最終更新日:2022年4月20日)

『sato kitchen』を地図でみる

安曇川駅から車で約15分!

sato kitchen

→大きい地図で見る

『sato kitchen』のデータ

住所
〒520-1204 滋賀県高島市安曇川町中野786
→地図
電話番号
0740-33-0012
営業日
金・土・日
営業時間
ランチ11:00–15:00(14:00ラストオーダー)
カフェ15:00–17:00(16:30ラストオーダー)
※土日は原則2部制で、11:00-11:30ご入店、若しくは13:00-14:00ご入店でお願いいたします。
公式サイト
https://satokitchen.info/
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