【滋賀の農山村お試し移住】
都市部を離れて、緑豊かな山間部での暮らし。
そんな生活に憧れは持ったとしても、
それが実際にどういったものなのか
ネットで検索してもなかなか情報は見つかりません。
少し前に、有名な俳優さんが山で暮らし始めた生活が
クローズアップされてましたが、
実際のところ、山で暮らすというのはなかなか大変なもの。
移住者に対して受け入れが盛んな地域と、
そうでない地域があるのも事実で
田舎暮らしをする際は、地域ごとの特徴を掴むことも重要です。
そこで、滋賀県内の農山村エリアで
移住受け入れを積極的に行っている3つの地域をご紹介します。
その１ 子育て環境に注目した大津市葛川
大津市の最北端に位置する葛川地域は、
安曇川沿いに南北14km続く細長い山村集落。
福井と京都を結ぶ鯖街道が通っています。
比良山系に囲まれ、夏になると山は登山やハイキング、
川には渓流釣りやキャンプを楽しむ人で賑わう“アウトドア天国”です。
大津の市街地までなら車で約30分、
京都までも約1時間と、市街地までのアクセスも良さも魅力です。
そんな葛川の豊かな自然環境に惹かれ、自身も移住し
「葛川まちづくり協議会」の一員として
移住受け入れに関わってきた宮嵜源之さんです。
鯖街道を使ったイベントの開催や空き家の改修など
移住者が住みたくなるまちづくりを行ってきました。
葛川小中学校では「小規模特任制度」が実施され
地域外の子どもたちが通うことがあります。
そういった人たちに向け、
子どもたちが学校に通う期間だけ移住する「家族留学」
というシステムも提案しています。
都市部へのアクセスも良いことから
仕事と子育てが両立できる「通えるど田舎」がコンセプトなんです。
たまたま通りがった葛川になぜか惹かれたという
漫画家の佐野灯さんも、昨秋、山の暮らしに挑戦。
約2週間のお試し移住ですっかり葛川ワールドに魅了され
体験終了後も、足繁く葛川へ通っているそう。
佐野さんをトリコにしたお試し移住の様子は
レポート記事をご覧ください。
https://shigatoco.com/toco/otameshiijyu2023_katsuragawa/
シェアハウスで気軽にお試し移住できる多賀町八重練
滋賀県の東北部に位置する多賀町は
“お多賀さん”の愛称で親しまれている
「多賀大社」など古い神社やお寺も多く
歴史的景観と生活が一体となった町です。
鈴鹿山系から注ぐ、芹川・犬上川沿いに集落が残り
豊かな自然が四季折々の風景として
日常生活に溶け込んでいます。
この地域で移住受け入れを始めたのは、
地元で工務店を営みながら
滋賀県立大学で非常勤講師も務める中西茂行さんです。
教え子の学生らとともに、集落に残る古い空き家を
学生向けのシェアハウスに改修したことが始まりでした。
柱や梁は元の建物のものを利用していますが
床や壁には多賀町産の無垢の木がふんだん使われています。
美しく生まれ変わった古民家は学生だけでなく
お試し移住の拠点としても使われるように。
IHコンロや電子レンジ、冷蔵庫、食器など
生活必需品もだいたい揃っているので
気軽に利用できるのも嬉しいですね。
中西さんはシェアハウスを利用してくれる人に
体験を通して地域の魅力を知ってもらおうと、
多賀人参の収穫作業や、製材所での製材体験など
さまざまな体験メニューも準備しています。
昨年は、東京大学大学院に通う男子学生が、
このシェアハウスを利用してお試し移住しました。
都会の生活とは180度違う、
滋賀の農山村での暮らしは彼の目にどう映ったのでしょう？
多賀町でのお試し移住の様子は
レポート記事をご覧ください。
https://shigatoco.com/toco/otameshiijyu2022_taga/
その３ 移住者を惹きつける山の贅沢な暮らし米原市東草野
滋賀の霊峰・伊吹山の中腹に位置する
米原市東草野地域。
姉川に沿って山道を進んでいくと、
空気も水もひと際澄んでいて
思わず深呼吸したくなる気持ち良さです！
世界一の積雪記録がある
スキー場「グランスノー奥伊吹」もすぐ近くで
ウインタースポーツも楽しめる環境です。
新幹線が停まるJR米原駅から、
車で40分ほどの場所にあるため、
意外と大都市圏にもアクセスの良い山村集落です。
この地域で「炭焼き体験」や「ツルかご編体験」など
体験イベントで地域PRをしてきた法雲俊邑さん。
集落内にあるお寺の住職で、
活気ある湖北地域を取り戻すため幅広く活動されています。
驚くべきことに地域に増え続ける空き家を、
移住者に来てもらうため自らの手で改修も手掛けるそう！
法雲さんの献身的な活動が実を結び
過去5年間に11組もの移住に繋がっています。
東草野に移住した料理家の篠田仁美さんもそのひとり。
古民家に料理工房を構え、山村の暮らしを楽しむ
贅沢な時間を過ごしておられます。
「松茸のシーズンには近所の山を集落で買うので
松茸狩りし放題！去年は豊作で、もう松茸はいらない！
ってくらい、松茸を食べました(笑)
婦人会の人たちと味噌作りをしたりもします。
地域のみなさんも移住者に分け隔てなく声をかけてくれるので
逆に、ひとり静かに過ごしたいという人には向かないかも」
と篠田さん。
都会ではご近所づきあいが希薄になる傾向ですが
ここにはご近所の温かいつながりが
まだまだ残っているようです。
昨年度、お試し移住した藤原さんも、
法雲さんが改修した古民家で暮らし
毎朝、伊吹山を眺めるのが贅沢な時間だったようです。
東草野でのお試し移住のレポート記事はこちらから。
https://shigatoco.com/toco/otameshiijyu2022_maibara/
農山村移住受け入れ地域紹介動画
今回ご紹介した3つの地域の
移住受け入れに向けた取り組みを紹介する動画も公開中です。
【葛川の取り組み】
https://youtu.be/dTC_mJtwpZE?si=hGZnu0TTUX4-1bOI
【八重練の取り組み】
https://youtu.be/dG5XI18c6Cg?si=eatHzisE8WZ_kNw5
【東草野の取り組み】
https://youtu.be/69LTu8LlCFY?si=oCOQKe-XQjL5mEj5
農山村先輩移住者の座談会動画
農山村移住の先輩による座談会動画も公開中！
今回の記事で紹介した地域以外でも、
滋賀県内で移住受け入れを行っている地域はあります。
農山村ぐらしの先輩たちの意見を参考に
自分にあった暮らしを見つけてみませんか？
【滋賀の農山村ぐらし座談会動画「びわ湖の東編」】
https://youtu.be/RanIVuarxa4?si=XzZlp2JPbbgTzPMH
【滋賀の農山村ぐらし座談会動画「びわ湖の西編」】
https://youtu.be/5sb62jELu2k?si=g9xedxqPMKlBTgYM
※この記事は、滋賀県の「農山村の新生活様式サポート事業」の一貫で、『しがトコ』が制作しました。
関連記事
提供：滋賀県 「新しい滋賀の農山村ぐらし！」
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/shigotosangyou/nougyou/nousonshinkou/322768.html
